コンサルのプレゼンに必要な考え方

当社が運用するIoTNEWSでは、法人会員を募っておりまして、毎月、有識者の方にさまざまな角度からIoTやAI,DXについてお話を伺う勉強会を開催しております。

その際に、トレンドレポートをお渡ししているのですが、抜本的に内容を見直すようにしました。

具体的には、

  • さまざまなテーマについて歴史的経緯や技術トレンドなどがわかるようなレポートにする
  • 具体的な事例を紹介し、理解を深めていただく

というようなことを、毎月テーマを決めてやろうということになったのです。

本日も、ちょうどDX事業支援サービスの勉強会が開催され、ウェザーニュースの上山様からお天気情報のセンシングとデータ活用ビジネスについてお話を伺うのと、当社メンバーからスマートホームに関して発表をすることとなりました。

今回、スマートホームのトレンドを解説するのが、当社の最年少メンバーで、これまでもコンシューマ向けIoTサービスについてさまざまな記事を書いたり、取材を行ったりしてきた人です。

実際、スマートホームのトレンドといっても、例えばAmazon Echoのようなプロダクトを説明するだけだと、トレンド情報とは言えません。そこで、構成を考え、足りない情報を調査し、レポートをまとめあげたわけですが、素晴らしい仕上がりとなっていました。

「調べるくらいできるよ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、聞き手にとって知りたいことを伝える構成にしないと、話が面白くなくなります。特に、オンラインセミナーでは、相手の顔が見えないということもあって、聞き手の興味を喚起しながら話すことが重要になります。

つまり、そこには「ストーリー」が必要で、通りいっぺんの情報を調べれば良いということではないわけなのです。

それで、彼女は、資料を作った後、毎週やっている勉強会で、みんなの前で発表してみたり、事前に他のメンバーを集めてプレゼンを行い、興味をひくプレゼンテーションについて研究してきたのです。

本番での発表は、とてもわかりやすい構成になっていたのと、身近な事例をあげながらの説明であったので、最後まで楽しむことができました。

こういう活動って、「やれ」と言われてやっても身につかないものです。

自分の伝えたいことを、どうやったら伝わるか、について考えているからこういった行動になるのではないでしょうか。

コンサルタントと呼ばれる人を見ていて、自分の言いたいことを一方通行に伝えるような方が多い中、聞き手の立場に立って、伝え方を工夫するという考え方がとても良いなと感じました。

今回の活動を通して、手前味噌ではありますが、本当に優秀なメンバーが集まっているなとあらためて思いました。