入社当時を振り返ると私は、何をやっても上手くいかないことが多かったなと思います。入社当時の私は、パソコンも触ったことがないほどの未経験で、右も左も分からないものだらけでした。そんな私は、ただただ「必死に取り組もう」という考えで仕事に向き合っていました。
そんな当時の私に向けて伝えたいのが「しっかりやれば良い」ということです。
必死って聞こえは良いですが、数学で何の公式も使わずに答えをなんとか捻り出している状態です。漫画の主人公のように、「必死で取り組めば良い結果がでる」と思っていたら様々なミスを発生させることになります。
必死に取り組まなくても良いのです、しっかりやれば良いのです。「しっかりやる」というのは、冷静に「なぜやるのか」と「何をやるのか」、「どのようにやるのか」、「やるために必要な情報は何か」、「いつまでにやるのか」を整理し、それを一つ一つクリアにしていくということです。
例えば、「何かのシステムをA社とB社で比較してほしい」という依頼があったとしたら「なぜやるのか」を確認します。
ここで「なぜやるのか」が明確になっていないと、この後の「どのようにやるのか」と「やるために必要な情報は何か」が整理しづらくなってしまいます。また、上司や先輩などに相談するときにも「なぜやるのか」が明確にないと相談相手も困ってしまいます。
「なぜやるのか」が明確になったら、一度、下記のようにメモに書き出していくと良いと思います。
- なぜやるのか:クライアントが、〇〇システムを開発しようと思っているため、その競合となるA社とB社の〇〇システムの機能や金額などについて調査し、比較する。
- 何をやるのか:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
- どのようにやるのか:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
- やるために必要な情報は何か:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
- いつまでにやるのか:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。
このようにメモしていくことで、整理できていったりします。整理できなかった時にこのメモを持って、上司や先輩などに相談するとほしい答えが帰ってくる可能性が高くなると思います。
整理するために書き上げたメモは、自分がどこまでできていて、何ができていないのかに困ったときに立ち戻るセーブポイントのようなものにも引き継ぎ資料にもなります。
後は、整理した通りにしっかりとやれば良いのです。
最初からできていた人はいないので、しっかりやっていれば、より良い方法が見つかったりクオリティを上げる方法が見つかったりしていきます。
未経験の職種で、右も左も分からない状況になったときに難しい言葉で綴られた本を読んだりして、わかった気になったりしてた当時の私には、「しっかりやる」という表現が理解しやすいと思いこの表現方法を選びました。