仕事はうかつにはじめるな
皆さんは人間の集中力とは何か、考えたことはありますか?「なんか今日作業が捗らないな」とか「気づいたら夕方になっていた…!」なんて経験は誰でもあるのではないでしょうか?
そんな人間の集中力に関して面白い本があったのと、上司に言われたことがマッチしたので共有します。その本とは「仕事はうかつに始めるな」という、ちょっと変なタイトルの本です。
仕事はうかつに始めるな-―働く人のための集中力マネジメント講座-石川善樹
集中力に関するこの本の主張を、究極にザックリ要約すると
- 人間の集中力は、意志ではどうにもならない
- 仕事に集中するには、集中できる環境を整えること
- 最強の集中「フロー」に入るには小さな目標を立て続けること
とのこと、最初の2つに関しては自分でも受験時代からよく分かっていたことで、特にスマホは集中力の強敵でした。
仕事中にも様々なトラップが入ります。メールや社内チャットの通知、内線、宅配便、急に発生するサブタスクetc…これらに毎回反応して作業をストップしていては、高い集中力を保つことはできません。
ちなみに、マイクロソフトの研究チームが、約2000人の脳波を測定し導き出した人間の集中力の持続時間は「約8秒」
金魚の集中力は約9秒と言いますから、人間の集中力は金魚以下ということになります(えっと…金魚の集中力なんてどうやって測ったんでしょう?笑)
小さな目標の重要性
3つ目の「小さな目標」に関しては、読んだ時はよく分かりませんでした。長期・中期・短期のうち、集中力に寄与するのは短期目標なのかな…くらいに思っていました。
そんな時上司に「なんとなく始めても作業なんて終わらないから、単純な作業は1時間◯個まで落とし込んで明確に作業時間を出すんだよ」と、スプレッドシートで表を作って作業量を把握してもらった日がありました。
この表では、青い行がそれぞれの稼働時間、白い行が作業個数、全体の作業量144に対して、みんなの作業余力は204なので、結構余裕がありますね。
こんな感じで、誰が何時間作業できて、いつまでにどれくらい終わるのかが分かれば、プロジェクトの余裕度のようなものが可視化できます。
小さな目標を立てることの重要性を理解した瞬間でした。
結局この時は、一人が体調不良になって作業が遅れましたが、それでも当初の予定から半日の余裕を持って作業が完了しました!
仕事の始め方を変えてみた
これ以降、私は作業を始める前に、30分ごとの目標を立てることにしました。この30分で「表を◯行目まで埋める!」「ブログを500文字書く!」などです。実際このブログはそうやって書きました。作業時間は確認も含めて2時間弱でした。
私がやっている仕事のフローに入るための工夫は
- YouTubeのポモドーロタイマーを使って25分サイクルで作業する
- 朝、手帳に今日の作業予定を書き込む
- 特に午後の予定には余裕を持たせる
- メールやSNSの通知はできるだけ切る
などです。目標が30分ごとなのは、このポモドーロサイクルに従っているからです笑
1サイクル1時間としてしまうと、どうしても何かしらの理由で作業がストップするし、そもそも私の集中力が続かないからです…(こ、個人の問題??)
準備をしてから仕事をするようになって、作業量はだいぶ変わったと思います。
実際、上記のスケジュール表ができてからは、2〜3割作業が早く進ようになったと感じました。
とはいえ、仕事におけるフローとはどんなものなのか、まだよく分かってはいませんが…
仕事をうかつに始めない=仕事は準備が9割
個人的にはこういうことだと理解しています。なんとなく仕事を始めてはいけない。仕事は準備でほとんど決まるのだ!という気持ちで、2024年も仕事に臨もうと思います。