業務引き継ぎの難しさを感じた話

コンサルティングの案件をやっていると、アサインしているメンバーの変更が発生することがあります。

直近私が担当していた案件でも、メンバーの変更がありました。その際に実施する必要があるのが、業務の引き継ぎです。

同案件では、作業をメインで担当していたメンバーが別の案件にアサインされることになり、その業務を私が引き継ぎました。

私個人の経験として、前職の業務でも引き継ぎを実施したことがあり、そこまで大変なものではないだろうと甘く考えていました。

引き継ぎの際によく考えられることとして、

  • 担当業務のリストアップ
  • 引き継ぎのスケジュール
  • 担当業務の詳細

等があると思います。私も過去の経験からこのような項目が必要だと考え、各項目について詳細を確認し引き継ぎを行いました。

しかし、表面的な引き継ぎが終わった後に、実際には引き継いだメンバーの個性やコンピテンシーに関わる部分がきちんと引き継げていなかったことがわかりました。

前職はメーカーで技術職をしていたため、実験のデータや品質評価結果のような数値的な情報が重要であり、そこに紐づく業務のやり方が正しければその業務を誰がやっているかはあまり重要ではありませんでした。

しかし、コンサルティングを行う場合、メンバーがどのように業務に取り組んでいるか、また顧客とどのような関係を構築しているかといった側面も考慮する必要がありました。

顧客とどのようなやり取りをしていて、どのような点が顧客に評価されているのか等を正しく把握することで、担当者が入れ替わってもその点に注意をしながら案件を進められ、顧客との関係性や案件の達成度をより良くできるということを体感しました。

今回の経験から、今後の業務引き継ぎでは単なる業務のリストアップやスケジュールだけでなく、メンバーの個性や顧客との関わり方なども考慮し進めていこうと思います。

また、その引き継ぎメンバーから顧客の印象なども確認しておくことで、担当者が変わっても単なるタスクをこなすだけではなく、より良いコンサルティングが可能になると感じました。